
©オノ・ナツメ |
オノ・ナツメプロフィール
オノ・ナツメ●1977年生まれ。コミティアでの同人誌活動を経て、2003年に『ラ・クインタ・カーメラ』でデビュー。『リストランテ・パラディーゾ』(太田出版)はアニメ化もされ大ヒット。その他の著書に『GENTE』(太田出版)『さらい屋五葉』(小学館)『COPPERS』(講談社)など。現在「月刊IKKI」にて『さらい屋五葉』連載中。
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©志村貴子 |
志村貴子プロフィール
志村貴子(しむら・たかこ)●1973年生まれ。1997年に『ぼくは、おんなのこ』でデビュー。主な著書に『青い花』『どうにかなる日々』(ともに太田出版)『敷居の住人』『放浪息子』(ともにエンターブレイン)『ラヴ・バズ』(少年画報社)など。現在「月刊コミック・ビーム」にて『放浪息子』、「マンガ・エロティクス・エフ」にて『青い花』を連載中。
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取材・文/宮昌太朗

(第4回 オノ・ナツメ×志村貴子【後編】) 【前編】はこちらから 【中編】はこちらから
――オノさんは、『青い花』第1話をご覧になっていかがでしたか?
| オノ |
さっき、一緒に観ながら話してたんですけど、志村さんの描かれる絵だったり、作品の"やわらかさ"が、ちゃんとアニメで再現されてて、すごくよかったです。やっぱりファンとしては、「そこが再現されるのかな?」っていうのが一番気になるところで、やっぱり志村さんのこの(カラーイラストの)色を再現するのは、正直、無理じゃないですか。でも、作品が持ってるやわらかさだったりは、ちゃんと表現されていて、原作に沿ったものになってたのが、嬉しかったですね。声もかわいいし、動いているのはやっぱりいいなあ、って。 |
| 志村: |
通学途中のあーちゃんが駆け下りてくるところとか......。 |
| 志村: |
そうそう。北鎌倉の駅の場面。切り通しを抜けて......みたいなシーンも、メモメモって感じで。「そうか、あーちゃんはこういうところを通ってるんだな」って(笑)。 |
| 志村: |
いやもう、本当にスタッフさんには感謝でいっぱいです。 |
――アニメ化されて、変わったことはありますか? オノさん自身がマンガを描くときに変わったこととか。
| オノ |
ないような気がするんですけど......。あ、でも私、クラウディオを描くのが苦手だったんですよ。『GENTE』で描いても、やっぱりダメで。でも、最後の2話くらいで、ちょっと変わってきたんですよね。ちょうどその頃、アニメのキービジュアルを描いたんですけど、そのときに初めて、クラウディオを上手く描けたんですよ。 |
| オノ |
クラウディオを描くコツがつかめてきて、そこから楽しくなりました。アニメのクラウディオがすごく色っぽかったんですよ。原作よりも、絶対にいい紳士で(笑)。しかも声がすごくよくて、声の分が足されて、クラウディオの株が上がった(笑)。 |
| 志村: |
クラウディオの地位が、そんなに低かったなんて......(笑)。 |
| オノ |
すごい重要なキャラだったのに、こんなこと言っていいのかな? みたいな感じではあるんですけどね(笑)。 |
| オノ |
志村さんは、アニメが始まって何か、変わったことはありました? |
| 志村: |
いろいろと描くものが増えたくらいで、それほど変わったことはないですね。ただ、それまでまったく気にしてなかったようなことを、いろいろ決めなきゃいけなかったり。脇にいるような、名前のなかったキャラクターにフルネームをつけたり。あとは小道具とか、細かいところまで、いろいろと設定を作らなきゃいけなかったですね。 |
| 志村: |
もともと、ずさんな描き方をしてたから、なおさら......。 |
| オノ |
私もまったく、その通りで......(笑)。 |
| 志村: |
部室ひとつ取っても、1巻のときはこういう窓枠なんだけど、2巻だと全然違う、みたいな。もう「この子たちはどこにいるんだ?」みたいなことが、結構あって。 |
| オノ |
私もそうなんですよ。ひどいときは、同じ話のなかで違ってたりする。 |
| 志村: |
そうそう。全然あります。服なんかでもそうで。1ページ目からちゃんと描いてないと、いつの間にか変わっちゃったりとか。そういういい加減にやっている部分が、アニメを作ることになって、「ああ、ちゃんと決めなきゃいけないんだな」と。だから、私もちゃんとロケハンに行こう、と思いました。 |
――アニメが始まって(笑)。
| 志村: |
改めて行かなきゃな、って。連載が始まる前と、始まってから数回。写真を撮りに行ったきりになってるので。「今までアンタ、頑張ってなかったの?」って聞かれたら「そ、そういうわけじゃないんですけど......」って感じなんですけど(笑)。ますます頑張ります。 |
2009.8.07 UP